大学入学共通テストが導入される2021年度入試。法政大学の入試がどう変わるのか学びましょう!(2019年10月12日更新)

2019年4月に高校2年生になった僕は、大学入学共通テストが始まる2021年1月に受験するよ。東京六大学の1校として有名で、グローバル人材の育成プログラムに力を入れている法政大学に興味があるんだ。

大学入学共通テストが始まる2021年度入試。法政大学の試験内容がどう変わるのか調べてみよう!
法政大学の入試はこう変わる!
2021年度入学試験(2020年度実施)については、以下の内容を予定しています。
大学入学共通テストを利用した入学試験
大学入学テストの成績を利用した入学試験を実施します。
- 国語の記述式の段階別成績については、その結果を法政大学で得点化し、マークシート式問題の得点に加算します。
- 数学の記述式については、マークシート式問題と一体で出題・配点されるため、得点をそのまま利用します。
- 英語は、大学入学共通テストの教科「外国語」出題科目「英語(リスニング含む)」の得点を利用します。
- 英語外部検定試験(認定試験)については、GIS(グローバル教養学部)と理工学部機械工学科航空操縦学専修において、出願資格とします。

共通テストを利用する入試方式では、英語外部試験は一部の学部の出願資格として利用するだけで得点化して合否判定には利用しない予定です。
英語外部試験のスコアの提出方法
法政大学では、2021年度入試(2020年度実施)において、英語外部試験を利用する全ての入試(一般入試・特別入試・推薦入試)について、英語外部試験のスコア提出方法は、「証明書原本の提出のみ」とします。大学入試センターの英語成績提供システムは利用しません。
大学側の当初発表では「大学入試英語成績提供システムの利用」もしくは「スコアを証明する原本の提出」としていましたが、2019年10月3日付の発表では「スコアを証明する原本の提出」のみに変更されました。
この変更は何を意味するのでしょうか?
大学入試センターが運営する「大学入試英語成績提供システム」を利用して出願する場合、英語外部試験を受験できるのは高校3年生の4月~12月に2回までとされているほか、英語外部試験を申し込む際には大学入試センターが発行する「共通ID」が必要となります。
つまり「大学入試英語成績提供システム」を利用する場合、受験回数が限られたり、試験の申込手続きに一手間余分にかかるということです。
「大学入試英語成績提供システム」を利用した英語外部試験のあり方については、高校関係者をはじめ各方面から異論が唱えられていました。今回の方針変更は、こうした現状を勘案したことや、大学側が「大学入試英語成績提供システム」との連携において準備が整わないなどの諸事情があるのではないかと推察します。
2019年2月以降に受験した「証明書原本の提出」は当初より認められていましたので、現高校2年生にとって今回の変更による影響は大きくないと思いますが、「大学入試英語成績提供システム」の利用を前提に受験計画を立てていた受験生にとっては迷惑な話です。
「大学入試英語成績システム」を利用した英検、GTECの受験については、こちらの記事をお読みください。
2021年度一般入試(学部別)
現時点(2019年10月12日現在)で公表されている一般入試情報(大学入学共通テストを利用した入試を含む)は以下のとおりです。公表された学部から順次更新していく予定です。
GIS(グローバル教養学部)
入試方式 | 2020年度入試 | 2021年度入試 |
A方式入試 | 実施 | 実施 |
T日程入試 | 実施 | 募集停止 |
センター試験 利用入試(B方式) | 実施 | ― |
大学入学共通 テスト利用入試(仮称) | ー | 実施 |
英語学部試験利用入試 | 出願資格型で実施 | 換算型で実施 |
2021年度入試で実施します。概要は以下のとおり。
- 各学部による個別入試日程
- 全学部・全学科で実施
- 3科目受験(GISは2科目)
- 試験日が異なれば併願可能
- 一般入試の中で募集人数が一番多い方式
2021年度入試では募集を停止します。2020年度一般入試の概要は以下のとおり。
- 全学部が同日に試験を実施
- 全学部・全学科で実施
- 2科目受験
- 複数学部の併願可能
大学入試センター試験利用入試(B方式)⇒大学入学共通テスト利用入試
2021年度一般入試では、従来のセンター試験利用入試に代わり、大学入学共通テスト利用入試を実施します。
(参考)従来のセンター試験利用入試の概要は以下のとおり。
- センター試験の点数のみで合否判定
- 全学部・全学科で実施
- 3教科(3~4科目)
- 学部が異なれば本方式内での併願可能
大学入学共通テスト利用入試の概要は以下のとおり。
- 出願資格として、英語外部試験を利用する。
- 英語外部試験のスコアは、
「大学入試英語成績提出システムの利用」もしくは「スコアを証明する原本の提出」としますのいずれか。原本は2019年2月以降に受験したものに限り有効(赤字は2019年10月3日更新) - 出願資格:以下のいずれか1つを満たすこと
- TOEFL iBT®76以上
- IELTS(Academic Module)band 6.0以上
- 英検1級合格、または準1級合格かつCSE2350以上
2021年度入試では、2020年度入試までの「出願資格型」から「換算型」に変更します。英語外部試験利用入試(換算型)の概要は以下のとおり。
- 英語外部試験を出願資格かつ「英語」の得点換算に利用し、T日程の「国語」または「数学」との2科目で合否判定
- 英語外部試験のスコアは、
「大学入試英語成績提出システムの利用」もしくは「スコアを証明する原本」の提出としますのいずれか。原本は2019年2月以降に受験したものに限り有効(赤字は2019年10月3日更新) - 出願資格:以下のいずれか1つを満たすこと
- TOEFL iBT®76以上
- IELTS(Academic Module)band 6.0以上
- 英検1級合格、または準1級合格かつCSE2350以上
- 試験科目・配点:以下のとおり
試験科目 | 配点 | 内容・換算基準 |
英語:外部試験のみ | 150 | 英語学部試験のスコアを得点に換算する 150点:TOEFL iBT 100以上、IELTS(Academic Module)band 7.0以上 140点:TOEFL iBT 85以上、IELTS(Academic Module)band 6.5以上、英検1級合格 130点:TOEFL iBT 76以上、IELTS(Academic Module)band 6.0以上、英検準1級合格かつCSE2350以上 |
国語または数学 | 100 | 「国語総合」「数学Ⅰ・Ⅱ、数学A・B」の 2科目から1科目を選択する ※国語は古文・漢文の独立問題は出題しない ※数学Bは「数列」「ベクトル」を出題範囲とする |

GISの英語外部試験利用入試(換算型)で求められる英語力はかなり高いレベルです。帰国子女や留学経験者でない受験生は準1級合格を目指して、国語で勝負という受験戦略をとることになるでしょう。

一般入試における「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」の評価について
- 2021年度入試では、JAPAN e-Portfolioは利用しません。
- 詳細については現在検討中です。決定次第、改めて公表します。
*出典:法政大学HP「入試情報サイト」に基づいて作成

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