大学入学共通テストが導入される2021年度入試。上智大学の入試がどう変わるのか学びましょう!

2019年4月に高校2年生になった僕は、大学入学共通テストが始まる2021年1月に受験することになるよ。第一志望は上智大学。上智大学の入試はどう変わるんだろう?

上智大学は、2021年度入学者の試験から一般入試を一新するんだ。どう変わるのか調べてみよう!
上智大学の一般入試の制度はこう変わる!
上智大学では、2021年度入試より一般入試の制度が変わります。制度変更のポイントは次の2つです。
- 全方式で英語4技能を測定する外部検定試験の結果を活用
- 「大学入学共通テスト」を導入した選抜方式を新設
上智大学の一般入試は3方式に!
新しい制度では、以下の3方式にて一般入試を実施します。
TEAPスコア利用型(全学統一日程入試)
事前に受験したTEAPまたはTEAP CBTのスコアと上智大学独自の教科・科目試験の結果で総合的に合否を判定する方式です。
【ポイント】
- 上智大学独自の英語試験は行わない。代替として、TEAPまたはTEAP CBTのスコアを利用
- TEAP/TEAP CBTスコアは、現行の(TEAP利用型)の出願基準から、新方式では合否判定基準(得点換算利用)に変更
- 受験科目が共通していれば、一度の試験で、複数の学部・学科の併願が可能
- TEAPスコアは、2019年度、2020年度の受験分が利用可能。ただし、複数回受験した際の各技能スコアの組み合わせはできない。
- 各学科の試験科目は上智大学のホームページで公表中

TEAPのスコアが、出願基準から合否判定基準に格上げされることで、TEAPスコアが高い受験生が有利になるよ。
学部学科試験・共通テスト併用型
大学入学共通テスト、英語外部検定試験、学部学科試験の3つの試験結果で、総合的に合否判定を行う方式です。
【ポイント】
- 学部学科試験は、記述式を含む学部学科の適性を問う出題とし、文章理解力、論理的思考力、表現力等を総合的に測定
- 任意で提出した英語外部検定試験の結果は、CEFRレベルごとに得点化し、共通テストの英語の得点に加点する形で合否判定に用いる。ただし、加点後の得点は共通テストの英語の満点を上限とする。(2019年12月6日 上智大学公表)
CEFRレベルに応じたバンドスコアで得点換算し、大学入学共通テストや上智大学独自試験の合計点に加点する形で合否判定に利用 - 学部学科試験は、学部ごとに試験日程を設定し、4日間(午前・午後)で8学部の入学者選抜を実施。
- 大学入学共通テストの選択科目、および、学部学科試験問題が共通していれば、一度の試験で学部内併願が可能
- 別日程の学部・学科の併願が可能
- 各学科の大学入学共通テストの試験科目、学部学科試験概要は上智大学のホームページで公表中
共通テスト利用型
大学入学共通テストと英語外部検定試験結果のみで合否判定を行う方式です。
【ポイント】
- 英語外部検定試験結果の提出は基本的に不要。ただし、CEFRレベルB2以上のスコアを提出した場合、共通テストの英語において、みなし得点として利用可能。また、合否判定には、共通テストの英語の得点とみなし得点のいずれか高得点を採用する(2019年12月6日 上智大学公表)。
CEFRレベルに応じたバンドスコアで得点換算し、大学入学共通テストの合計点に加点する形で合否判定に利用 - いずれの外国語外部検定試験も、複数回受験した際の各技能スコアの組み合わせはできない。
- 受験科目が共通していれば、複数の学部・学科の併願が可能
- 各学科の大学入学共通テストの試験科目は上智大学のホームぺージで公表中

CEFRレベルB2以上とは、例えば、英検でいうと準1級以上だよ。
上智大学の出願に利用可能な英語外部検定試験
利用可能な英語の外部検定試験と有効期間は下表のとおりです。
英語外部検定試験(英語以外は省略) | 有効期間 |
英検 | 2018年度、2019年度、2020年度に受験したもの |
ケンブリッジ英検 | |
TEAP | 2019年度、2020年度に受験したもの |
TEAP CBT | |
TOEFLiBT | 出願書類提出期限より遡って2年以内に受験したもの |
IELTS | |
GTEC |
- 英検は、従来型英検、新型英検のすべてを利用可
- ケンブリッジ英検は、Cambridge Englishスケール・スコアを利用
- IELTSは、Academic Moduleのみ有効
- GTECは、検定版(4技能)、CBTタイプのオフィシャルスコアのみ有効
英語(もしくはドイツ語・フランス語も可)の外部検定試験結果はCEFRレベルごとに得点化されます。
高校生活の活動成果も出願要件に!
2021年度一般選抜の全方式で、出願要件として、高校生活において主体的に取り組んだ活動の成果や、留学・海外経験、取得した資格・検定などの学修データをWeb出願時に提出が求められます。
ただし、得点化はせず、入学後の学生指導、高大連携に資するための参考資料として活用されることになります。

高校生活で主体的に取り組んだ活動の成果や、留学・海外経験、取得した資格・検定などの提出が必要になるよ。
まとめ
2021年度入試から始まる上智大学の新入試制度について、以下にまとめます。
- 新制度では3つの入学者選抜方式を併用する。
- TEAPスコア利用型(全学統一日程入試)
- 学部学科試験・共通テスト併用型
- 共通テスト利用型
- TEAPスコア利用型は、TEAPスコアの提出が必須
- 学部学科試験・共通テスト併用型は、英語外部検定試験結果の提出は任意。提出した場合、CEFRレベルごとに得点化し、共通テストの英語の得点に加点する形で合否判定に用いる。ただし、加点後の得点は共通テストの英語の満点を上限とする。
- 共通テスト利用型は、英語外部検定試験結果の提出は不要。ただし、CEFRレベルB2以上の外部検定試験結果を提出した場合、共通テストの英語において、みなし得点として利用可能。合否判定には、共通テストの英語の得点とみなし得点のいずれか高得点を採用する。
- 出願要件として、「主体性」「多様性」「協働性」に関する経験、資格・検定等の提出が必要。ただし、得点化はせず、入学後の参考資料として活用する。

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