2021年度入試から新たに始まる「大学入学共通テスト(以下「共通テスト」)」について、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学がその導入についてどのように考えているのか学びましょう。
共通テストの試験内容については、こちらの記事でまとめています。
東京大学
東京大学では、2021年度入試(2020年度実施)の出願要件として、以下の内容を発表しています。*2019年12月8日時点
- 民間の英語試験の成績を出願要件(CEFRとの対照表でA2レベル以上)に加える。→東京大学は2019年11月29日に英語民間試験は活用しないことを発表しました。
- 共通テストの記述式問題(国語・数学)の結果を入学者選抜に利用する。
- 主体性の評価(調査票等の活用)に関しては、調査書の改訂状況等を踏まえて検討を行い、方針を決定する。
*出典:東京大学HP「2020年度(2021年度入学選抜)」以降における入学者選抜方法の検討について」
国立大学における英語民間試験の活用方針に関する最新情報はこちらの記事でまとめています。
慶應義塾大学
慶應義塾大学では、2021年度入試(2020年度実施)の一般入学試験について、以下の内容を発表しています。*2019年12月6日時点
- 共通テストは全学部で利用しない。従来のとおり、各学部のアドミッションポリシーに則った入学者選抜を実施する。
- 民間の英語試験は利用しない。従来のとおり、民間の英語試験の受検とスコア等の提出は課さない。将来的な民間の英語試験の利用については、引き続き検討を行う。
- 学部一般入学試験のインターネットによる出願の際に、「主体性」「多様性」「協働性」についてどのように考え、心がけてきたかについて、100文字以上、500文字以内で入力を求めます。
慶應大学では、総合政策学部や環境情報学部など一部の学部で導入しているAO入試などでは、出願要件に民間の英語試験の成績を課しています。詳しくは各学部の出願要件をチェックしましょう。

パパ
慶應大学は、全学部で共通テストも民間の英語試験も導入しない方針だよ。

慶應大学は、入試の試験内容が今と変わらないという点では対策が練りやすそう。
2021年度入試に関する慶應大学の詳細情報はこちらの記事でまとめています。
早稲田大学
早稲田大学では、2021年度入試(2020年度実施)の一般入試について、以下の内容を発表しています。※2019年12月6日時点
- 早稲田大学は、学部によって共通テストの利用有無や英語民間試験の活用有無が異なります。
- 共通テストについては、政治経済学部、法学部、社会科学部、国際教養学部、文化構想学部・文学部などで活用する一方で、商学部、教育学部では活用しません。
- 英語民間試験については、商学部、文化構想学部・文学部、国際教養学部のみで利用します。
2021年度入試に関する早稲田大学の詳細情報はこちらの記事でまとめています。
まとめ
2021年度入試(2020年度実施)から新たに始まる「大学入学共通テスト」について、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学の導入予定を以下にまとめます。
- 東京大学は、大学入学共通テストを利用する。英語民間試験のスコアは提出不要。
- 慶應大学は、全学部の入試において、大学入学共通テスト、英語民間試験いずれも利用しない。ただし、将来的な民間の英語試験の利用については、引き続き検討を行う。
- 早稲田大学は、政治経済学部、法学部、社会科学部、国際教養学部などの学部において、大学入学共通テストの科目の一部を活用する一方、商学部や教育学部など共通テストを活用しない学部もある。また、政治経済学部、文化構想学部・文学部、国際教養学部では英語民間試験のスコアを合否判断に利用する。
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